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住宅に使われる自然素材には、木・紙・土・石など

があります。

主に使われるのは木です。

木は、最近では地域材を使うところが増えました。

いわゆる県産材です。

補助金の対象にもなるので、消費者にとっても有利です。

奈良県では吉野産が有名です。

いつ頃からか自然素材がもてはやされるようになりました。

自然素材は人の体にも優しく、独特の温かみがあります。

また使うにつれて味が出るというか経年変化で色合いが

落ち着いた雰囲気を出してくれます。

さらに自然素材は環境にも優しいです。

工業製品と比べて生産時や廃棄時にCO2の排出が少なく、

特に廃棄時は、燃焼又は腐敗によって排出するCO2は

成長時に光合成によって吸収するCO2と同じと言われ

カーボンニュートラルと呼ばれます。

廃棄や燃焼をしてもCO2の絶対量は変わらないのですが、

いまではできるだけ長く使うことで、CO2を閉じ込めて

おこうという考えもあります。

自然の木は、使うことで地域の森林の保全や活性化にも貢献

できます。

一方、自然の木は経年変化により収縮や反り、割れなどが

発生します。

また傷もつきやすく、工業製品のような均一さはありません。

床板など既製品にするか自然素材を使うか、迷う方もいます。

そこはデメリットも理解したうえで、自分の感性で判断しま

しょう。

建材メーカーさんに意見を求めてもおそらくデメリットを強調

されるだけだと思います。

このような話は、どの業界も同じで当社のように天然乾燥材を

使っていると強制乾燥を使っている会社さんからすれば、

欠点の多い、乾燥していない材料といった説明になるようです。